085897 ランダム
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SweetPain

痛 2





「布告」

天空を風が泳ぎ
終末は末路を迎える


ココニイマ アッタモノハ?


押し寄せるのは波
紺青の海の闇


モウ アトニハ ヒケナイノ


ごめんなさい
許してください


一生のお願いです


どうか



どうか


・・・








「舞台」

観客のいない舞台


現実を殺して  楽園を蔑み
喜びを否定して 落胆に明け暮れる


準備はもう 整った?


二度と
逢えないんだからね


ああ


馬鹿馬鹿しいったら
ありゃしない


台本のない芝居


悲鳴は
届かない


独り
何を演じようとも


幕すらあがらない舞台


もう届かない


無数の筋書きに埋もれて




そもそも


こんなのもの


必要だったの?








「粉々」

その薄汚れたツラで
私を便所にさえしてくれない貴方を
慈しむフリをして
空っぽな体ごと
粉々に噛み砕いては
飲み込んで
捨てた


繰り返す単調な運動に
愛という名前もつけられず
粉々に噛み砕いては
飲み込んで
捨てた


本当は


貴方ごと
そうしてしまいたかった








「放浪」

戸惑いは
喉をつたい


何気ない日常の断片に
吐き気を 覚えさせる




ああ
どこに行くんだろう




心の放浪は
いつまで続くのか


汚らしく
清らかで


あるときには
猛毒を垂れ流してる
そんな自分にすら
気がづかず


空洞 諦念


埋めるものがあると
いったい誰が
証明してみせただろうか




ああ
もう疲れた




空洞だらけの心
風が疼いて仕方ない


戸惑い
暮れる夕日に自分を重ね
途方に暮れる




ああ
これから何処行こう?








「迷路」

出口を探して
走り 戸惑う
混乱の果て


ねえ
どこにあるの?


ここはとても暗くて


足元を
水が這うように暴れてる


何かを切れば
そこに見つかるものはあるの?


馬鹿みたいに口あけて
叫びに近い笑い ばら撒いて


ああ


オルゴールが
遠くで鳴ってる


追憶に影を重ねて


まるで見つからないの
何を
アタシは探していたの?


それとも


最初からなかったの?


もう
血が枯れてしまいそうよ


ないはずのものを
これ以上探すのは
あまりにも酷なの


残ったものがこれだけなんて
あまりにも
悲しすぎるわ


暗闇はもういや



誰か アタシを殺して








「冷たい手」

つま先で歩いて
冷たい左手
ぼんやりと眺める


太陽が
馬鹿みたいに輝くから
なんだか
とても眠たくて


触れたくないのは
壊れたせい


触れてほしいのは
壊れたせい


なんて
身勝手な生き物なんだか



笑い上戸になれるまで
あと どのくらい?


少し 神経の麻痺した 左手
その頬を 撫でられるまで


助けたくないのは
壊れたせい


助けてほしいのは
壊れたせい


とどのつまり
一番 大事なのは 自分


当たり前
しごく 当たり前


でも


なんて
身勝手な生き物なんだか




ため息すら
いまだ感じられぬ


左手








「dreary」

ふと
何もかもが馬鹿らしくなって
貴方の頬を思い切り叩いた


痛みなら何かを伝えられるのかしらね


ビリビリと
突き抜けるものを
喉元で
鳴らして


こんなにまでして
壊してるのに


泣きたくなるのは何故かしらね


ふと
何もかもが馬鹿らしくなって
貴方の頬を思い切り叩いた



手のひらが泣いてた








「Hunger」

きっと あの頃の 僕たちは
ただ 光る 何か 欲しかった
それは まるで
真冬の星のように キラキラと輝いてたんだ



ふざけた台詞で 空気をかき乱す
笑ってるような 泣き声垂れ流して
見知らぬ フリしては まっさらな布のように
汚れない自分を 演じてた


欲しい物はわかっているはずで
手に入れられない 弱さが僕だ


どうして こんなに夜明けが怖いんだろう



きっと あの頃の 僕たちは
ただ 光る 何かが 欲しかった
例えそれが
幸せとか言う名前の くだらない言葉だとしても



何も見つけない暗闇さまよって
光を見つけられない 弱さが僕だ


何も出来なくても ただ 息してるだけでも
だた生きてることだけで認めてよ


きっと あの頃の 僕達は
ただ 彷徨ふりして 出口を探した
たとえそいつが
この手を掻き毟る 硬い 石であったとしても



きっと あの頃の 僕たちは
ただ 光る 何か 欲しかった
欲しかっただけなのに


この手で 握り 締めたはずのものは
砂のように さらさらと隙間からからこぼれてく



真冬の空の 星ではなかった








「mama makes me...」

   mama,
   Why do you makes me cry?
   「I’m so piti」
   「I’m so typical victims」
   everytime you say,
   and...
   make sure that stuffing my hands.



   stuffing my hands.



   mama,
   Do you know that this expostulation?
   「Anyone can become a victim!」



   Hum?
   I hate you !
   I kill you !



   but


   I love you...



   mama,
   I’m crazy.
   sorry
   I’m so crazy...



   please mama,
   Don’t kill me.
   Don’t kill my soul.


   please
   please...








「Thunder」

アンタの子宮
産み落とされた 私

その時は来て


私の子宮は
たわわな果実を いやらしく躍らせている

アンタの望んだ未来
笑顔で身にまとい
アンタの本能を
この身体で生きてる

その時は来て

去ることを知らず
私の果実を貪りつくす


業を なかったことになんて出来ないわよ

例え
この瞬間が夢だとしても







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